BIGSBY(ビグスビー)のオプションパーツの話(1)
こんにちは
ちょうど2年半前くらいにBigsbyのチューニングに関する投稿しましたが、
結構アクセスをいただいてることからも、結構みんなビグスビーとチューニングに関心あるんだなーと改めて思いました。
(記事の最後にもリンクを置くので興味があったら見てくださいね)
Bigsbyはそれ自体がギターのオプションパーツと言う側面があるのですが、そのBigsbyのオプションパーツも結構出ています。(オプションのオプション。。)
今回はそんなBigsbyのオプションパーツについて紹介していきたいと思います。
注意:Bigsby系の製品は本家、廉価版、類似品含め多数存在します。オプションパーツがBigsby系の製品に適合するかは、それぞれのパーツの情報を確認の上、自己責任で購入されるようお願いします。
と、その前にBigsbyってどんなもので、どんな種類があるの?
どんなものかというと、本来は公式サイト見て終わり!
みたいな話題ですが、あえてここは簡単に触れてきたいと思います(笑)
どんなものかというと、基本的にはアーミング機構を持たないギターに対して、ボディトップやボディサイドにねじ止め(不可逆な改造)をして、アーミング機構を追加するといった、非常に漢らしいカスタムがこのBigsby取り付けになります。
このページを見てくださったと言うことは後付けで好きなギターに装着することを考えている方も多くいらっしゃるかと思いますが、Gretschのギターではデフォルトで装備されていることが多くあります。
Bigsbyの取り付けは、ネジ留めで済む場合がほとんどなので、手先が器用な人ならできてしまうかもしれないですが、きちんと取り付けをしないと、プレイヤビリティに深刻な問題を起こしてしまう可能性があるため、
「Bigsbyの見た目が気に入った」「今のギターを傷付けたくない」と言うことであれば、Bigsby付きのギターを最初から購入してしまうと言うのも手かもしれません。
また、Bigsbyというものの特徴として、
- (上記の通り)不可逆な取り付けを行い、ギター自体の性質を変える改造を前提とする。
- マイルドなビブラートを行うのに向いている
- レトロで重厚なルックス
があります。(人によって感じ方違うかもしれないので、あくまで私の主観です。)
実際にはそれぞれの特徴がメリットであり、反面としてデメリット(激しいアーミングに向かない、重量が重くなる、ギターに戻せない改造痕ができる)がありますが、
Bigsbyにはこのデメリットを十分覆い隠すだけの十分な魅力があるのかな、と思います。
また、種類は大きくは以下の3系統になると思います。
特徴 | ||
B3系 | ・テンションバーなし ・エンドピン部に取り付け ・主にアーチトップのギターに使用 | |
B5系 | ・テンションバーあり ・ボディトップに取り付け ・主にフラットトップのギターに使用 | |
B7系 | ・テンションバーあり ・ボディトップ・エンドピン部に取り付け ・主にアーチトップのギターに使用 |
ざっとまとめると↑の表のようなところになりますが、シリーズとしては、カラーバリエーションや廉価版、コピーモデルも多くあり、類似製品合わせると非常に多くの商品がある印象です。
私が持っているのは、B7とB70(B7の廉価版?)になります。
また、製品としての違いは、公式ページによるとB7が鋳造での製作に対して、B70はダイキャストと言う製法で作られている、とのことです。
ただ、使用感といった点では大きな差異は感じませんでした。
余談も挟みつつ、簡単にBigsbyについておさらいしたところで、次にオプションパーツについて紹介していきたいと思います。
ビグスビーのオプションパーツにはどんなものがあるか
オプションパーツもいくつかの系統に分類できるものになり、
- 無加工or加工少なく取り付けを実現するパーツ
- 操作性を改善するパーツ
の大きくは2系統になるかなと思います。
前セクションでデメリットとしてあげた「激しいアーミングに向かない」「ギターに戻せない改造痕ができる」を改善方向に向かわせることのできるパーツになります。
(基本的にはパーツの交換や追加になるので重量は重くなる一方になりますので、そこは気合いでカバーしてください!あるいは太いストラップなどを使用しましょう!)
「無加工or加工少なく取り付けを実現するパーツ」について
現在以下のようなパーツが販売されていることを確認しました。
製品 | 特徴・所感 | |
B3系 | TOWNER SYSTEMS for BIGSBY | Tune O Maticのテイルピース部とエンドピン部を使用 |
B5系 | VIBRAMATE ( ヴィブラメイト ) / V5C | Tune O Maticのテイルピース部を使用 SGなどでの使用を想定している? |
VIBRAMATE ( ヴィブラメイト ) / V5-TEV SC Stage II Mounting Kit | テレキャスター用。ブリッジプレートとエンドピン部を使用。 | |
B7系 | VIBRAMATE ( ヴィブラメイト ) / V7-LP Mounting Kit C | Tune O Maticのテイルピース部とエンドピン部を使用 レスポール系で使用の説明がされているが、SG、レスポールスペシャルなどボディエンドがある程度の長さがあれば、フラットトップギターでも使用可能な模様。 |
VIBRAMATE ( ヴィブラメイト ) / V7-335 Mounting Kit for Epiphone | Epiphone ES-335用 Tune O Maticのテイルピース部とエンドピン部を使用 | |
VIBRAMATE ( ヴィブラメイト ) / V7-335 Mounting Kit for Gibson | Gibson ES-335用 Tune O Maticのテイルピース部とエンドピン部を使用 | |
VIBRAMATE ( ヴィブラメイト ) / V7-VW Flying V Wing Kit | FlyingV用(!) Tune O Maticのテイルピース部とボディサイドを使用(ボディサイドは穴あけ必要そう) |
と、大多数がVIbramateのものに偏ってしまってますが、アームがないギターでメジャーなギターはおおよそ上記パーツを使用したBigsby化によってアーミング可能なギターにカスタムできそうです。
ギター自体が個体差が多くあるので、どの製品にも「加工が必要な場合がある」といった「但し書き」があるようなものになりますが、既存のパーツのアタッチメントを流用することで、多くの場合で「加工によるトラブル」が回避できる様なものになっています。
僕自身もEpiphoneのLes Paul Special Ⅱというギターに「VIBRAMATE ( ヴィブラメイト ) / V7-LP Mounting Kit C」を使って取り付けてます。
→Amazonで「epiphone les paul special」を探すBIgsby B7自体はアーチトップを想定したパーツですが、フラットトップの本機にもほぼ問題なく取り付けることができました。
実際には、エンドピン部分で、ボディとVibramateの間に隙間ができてしまったので、バイク屋で買ったスペーサー(ワッシャーみたいな薄い金属の円型の部品)で隙間を埋めるといった工夫は必要になりましたが、ここでデメリットとして挙げた、「ギターに戻せない改造痕ができる」といった問題は回避して、かつ既存のアタッチメント(Tune O Maticの雌ネジ)を使用したので、弦のセンターずれも起こさず、トラブルなく取り付けができました。
…
久しぶりに文章書くと疲れますね…。
今回はタイトルに(1)とつけて、、、次回に続けます!
また、過去のBigsby投稿は下記なので、もしよろければ見てみてくださいね!